【心の形わるる所は、尤も言と色とに在り】と読みまして、人の心が外に現れるところは、言葉と顔色に最も現れる、という意味です。
出典は『言志録』38条です。
心之所形、
心の形(あら)わるる所は、
人の心が外に現れるところは、
尤在於言與色。
尤(もっと)も言(ゲン)と色(いろ)とに在(あ)り。
言葉と顔色に最も現れる。
察言而観色、
言を察(サッ)して色を観(み)れば、
その人の言う言葉を推察して、顔色を見れば
賢不肖、
賢(ケン)不肖(フショウ)、
その人が利巧かそうでないかがわかるもので
人不能廋。
人(ひと)廋(かく)す能(あた)わず
人は決して隠すことはできないものだ。