才能があることでかえって禍に逢うことを表した四字熟語です。
【膏火(コウカ)は自(みずか)ら煎(や)く】と訓読みされます。
【膏】は、「高+月(肉)」からできた形声文字です。
意味は①肥える。②あぶら。③美味。④むなもと、心臓の下の部分。があります。
【病 膏肓(コウコウ)に入る】という成句があります。『今日の四字熟語:No.179 病入膏肓』を
一読下さい。
参考までに「高」を共通にする漢字としまして
『稿:わら。したがき』、『蒿:よもぎ』、『敲:たたく』、『槁:枯れ木』、『犒:ねぎらう』、
『縞:しまがら』、『嚆:さけぶ』、『藁:わら』、『鎬:しのぎ』、などがありまして、
音はすべて「コウ」です。
【煎】は、「前+灬」からできた形声文字です。意味は「い・る」です。エキスだけを取り出すために、
よく煮る、せんじるの意味を表します。
出典は『荘子』人間(ジンカン)篇です。
山木(さんもく)は自ら寇(あだ)し、
山の木はわれとわが身に害をまねき、
膏火(コウカ)は自(みずか)ら煎(や)く。
灯火(ともしび)はわれとわが身を焼いている。
桂(ケイ)は食(く)らうべきが故に伐(き)られ
肉桂(ニクケイ)は、食べられるために伐りとられ、
漆(うるし)は用うるべきが故に割(さ)かる。
漆は役に立つために切りさかれる。
人は皆有用の用を知るも、
人々はみな有用なものが役に立つことはわかっていても、
無用の用をしることなきなりと。
無用なものが役に立つことを知らない。
今日の四字熟語の【膏火自煎】とは特に関係無いのですが、
予測によりますと、中国の汚染空気が10日には西日本のかなりの範囲を蓋うようです。
黄砂に加えてPM2.5まで、周辺の国々に撒き散らしながら平気でいる国。というよりは
それすらも日本が悪いんだと言いだす国。
ひどすぎます。