【當今(トウコン)の毀譽(キヨ)は懼(おそ)るるに足(た)らず。】と読みまして、現世で悪く言われようがほめられようが、それは恐るるに足りない、という意味です。
出典は『言志録』89条です。言志録は佐藤一斉先生42歳~53歳の語録です。
當今之毀譽不足懼。
当今の毀誉は懼るるに足らず。
現世で悪く言われようがほめられようが、それは恐るるに足りない。
後世之毀譽可懼。
後世の毀誉は懼るべし。
後世になって悪く言われたり、ほめられたりすることは恐ろしい。
(後世では拭うことが出来ないから)
一身之得喪不足慮。
一身の得喪(トクソウ)は慮(おもんぱか)るに足らず。
自分自身の得失、利害は心配するに当たらないが、
子孫之得喪可慮。
子孫の得喪は慮るべし。
子孫に及ぼす影響は十分に考えておかなければならない。