中国において魏(220年~265年)の時代に川で身を清め不浄を祓(はら)う習慣があり、これが3月3日に固定化されました。
日本でもこの日に節会を開くこととして大宝元年(701年)より公式に採用され、宮中において『曲水の宴』が行われるようになりました。
やがて曲水の宴はすたれてきましたが、【上巳】は「巳の日の祓」として貴族の間に定着していきました。
また、民間においては、古来よりあった、人形(ひとがた)に自分の身体をこすり付けて穢(けがれ)を移し、川などに流すことで祓を行う、という風習があったそうで、これが後世の流し雛(雛人形)に発展したと言われています。
五節句とは
人日(ジンジツ) 正月七日
上巳(ジョウシ) 三月三日
端午(タンゴ) 五月五日
七夕(シチセキ) 七月七日
重陽(チョウヨウ) 九月九日
です。 但し、「五節句」の制度としては、明治6年に廃止されましたが、民間行事として定着しています。