【百尺竿頭(ヒャクシャクカントウ)、一歩(イッポ)を進む。】と読みまして、百尺もある高い竿の先で、さらにもう一歩を進めるという意味です。
努力してある目標や境地に達した後でも、さらに努力し工夫を加えて向上しなさい、という禪の教えです。
出典は『景德傳燈録』十 湖南長沙景岑禪師 です。
百丈竿頭不動人
百丈竿頭に動かざるの人
百丈もある高い竿の先で動かない人は
雖然得入未爲眞
得入(トクニュウ)すと雖然(いえど)も、未だ眞と為さざる
まだ眞に悟ったということはできない
百丈竿頭須進歩
百丈竿頭に須(すべか)らく歩を進めて
百丈の竿の先よりさらに一歩を進めて
十方世界是全身
十方世界は是れ全身なるべしと
十方世界が全身であるようにならなければならない