春の日がのどかに、ゆっくりと過ぎてゆき、暮れるのが遅いさまを表す四字熟語です。
【春日】は、春の太陽、日差しを表します。
【遅遅】は、進行がゆっくりしていて、日が長く感じられることを言ってます。
【春日遅遅】の四字熟語は、『詩経』豳風(ヒンプウ)のところに出ています。
88句からなる長い詩です。
【春日遅遅】は19句目に出て来ます。その前後を書き出してみました
14)春日載陽 春日 載(すなは)ち陽(あたた)かく
春の日はあたたかく
15)有鳴倉庚 有(ここ)に鳴く 倉庚(サウカウ:コウライウグイス)
鳴くは、コウライウグイスか
16)女執懿筐 女は懿(ふか)き筐(かご)を執り
乙女は深きかごを抱き
17)遵彼微行 彼の微行(ビコウ:小道)に遵(そ)ひて
小さき道に沿うて行き
18)爰求柔桑 爰(ここ)に柔桑(ジュウソウ:柔らかい桑の若葉)を求む
柔らかき桑の若葉を摘む
19)春日遅遅 春日 遅遅たり
春の日の長きことゆるゆると
20)采蘩祁祁 蘩(ハン:しろよもぎ)を采(と)ること 祁祁(きき)たり
しろよもぎを摘むこと頻(しき)り
21)女心傷悲 女心(ジョシン) 傷悲(ショウヒ)す
乙女心は心寂(うらさび)し
22)殆及公子同帰 殆(ねが)はくは公子と同(とも)に帰(ゆ)かん
できることなら帰りたい・・・・・、あの人と。
2月4日は【立春】です。
今日だけを【立春】と言ったり、次の『雨水』の前日までの14日間を【立春】と言ったりしているようです。
どちらが正しいのでしょうか。
【広辞苑】によりますと、二十四節気は、一年を24に等分して、季節をしめすのに用いる語。ということからしますと期間を言うのかなとも思います。
『どうも 小さなことが気になるものですから』 ・・・・・・・『相棒』の視過ぎです。
二十四節気を更に分けたのが『七十二候』で、2月4日~7日を第1候【東風解凍:はるかぜこおりをとく】と言ってます。