【前車の覆(くつがえ)るは、後車の誡(いまし)め】と読みまして、前に行く車がひっくり返るのを見たら、後ろから行く車は注意しなさい。という戒めの言葉です。
出典は『漢書』賈誼(カギ)傳です。
前漢の賈誼(カギ:B.C.200~B.C.168。中国・前漢時代の政治思想家・文章家)が、文帝(B.C.179~B.C.157)に上奏(ジョウソウ)した文中に鄙諺(ヒゲン:世間で言われていることわざ)に曰くと言う形で、でています。
鄙諺曰
鄙諺に曰く
世間の諺に
不習爲吏視已成事
吏(リ)と爲(な)るを習はざれば、已成(イセイ)の事を視(み)よと
吏たることに習い通じていないなら、従来の前例にならうべきである、といい
又曰
又曰く
また、こうも言います
前車覆後車誡
前車の覆(くつがえ)るは、後車の誡(いまし)め、と
前に行く車がひっくり返るのを見たら、後ろから行く車は注意しなさい