今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.4444【雉始めてなく】七十二候/69候
【雉(きじ)始めてなく】と読みまして、雄の雉が、雌の雉に恋して鳴きはじめる頃という時期です。1月16日~19日で、小寒(1月6日~1月19日)の3番目の侯、末侯です。
雌の雉は母性愛が強く、雛を連れて歩く姿は「母性」と「家族」の象徴として捉えられ「国鳥」とされているのではないでしょうか。
雉を含んだ故事諺
雉も鳴かずば撃たれまい
雉も鳴かなければ、人間に撃たれることもないのにという意から。
無用な発言をして、災いを招くことのたとえです。
焼け野の雉子(きぎす)、夜の鶴(たづ)
子を思う親の情愛が深いことのたとえです。
雉は、巣のある野を焼かれても、危険を顧みずにわが子を助け、巣ごもる鶴は、霜の降りる寒い夜に
自分の羽を広げて子を暖めるということから。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒