【小利を貪り、以て大利を失う】と読みまして、小さな利益を貪って、かえって大きな利益を失うという意味です。
出典は」『呂氏春秋』權勳です。
齊王走莒
齊王、莒(キョ)に走る
齊王は莒に向かいました。
燕人遂北入國
燕人北(に)ぐるを遂(お)ひて國に入る
燕は逃げる斉を追い、斉國に攻め入りました。
相與爭金於美唐甚多。
相與(とも)に金を美唐に爭ふこと甚だ多し。
斉王の金蔵を襲い、多くの金品を奪いました。
此貪於小利、以失大利者也。
此れ小利を貪りて、以て大利を失ふなり。
これが、小さな利益を貪って、かえって大きな利益を失うということです。