【善(ゼン)の小(ショウ)なるを以(もっ)て為(な)さざること勿(な)かれ。】と読みまして、たとえ小さくとも、善は善である。小さな善であるからといって、行わないようなことがあってはならない、という意味です。
出典は 『三国志』蜀書・先主傳注です。
三国時代の蜀の皇帝:劉備玄徳(リュウビゲントク)が死の床で息子の劉禪(リュウゼン)を呼んで
戒めた言葉です。
勿以惡小而爲之、
悪の小なるを以てこれを為す勿(なか)れ、
悪い事は(どんな)小さなことでもしてはいけない、
勿以善小而不爲。
善の小なるを以って為さざること勿かれ。
善いことは、小さなことだから、といってしないでいてはいけない。
(どんなに小さなことでも、善い事はしなさい)