どのようにすばらしい玉があったとしても金銭には及ばない。この世に金にまさるものがないことのたとえです。
出典は『述異記』下です。
『述異記』は、南朝斉の祖沖之が撰したとされる小説集で、山川等地理に関する異聞や、珍しい動植物に関する話などを多く集めた小説集です。
漢世古諺曰、
漢の世の古諺に曰く、
漢の時代のことわざにあるのですが、
雖有神薬、
神薬有りと雖(いえど)も、
霊妙な薬があっても
不如少年。
少年に如かず
年が若いのには及ばない。
雖有珠玉、
珠玉有りと雖も
すばらしい玉があっても、
不如金銭。
金銭に如かず
金銭には及ばない。