今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.4352【己を修めて人を責めざれば、則ち難より免る】 『左伝』
【己(おのれ)を修(おさ)めて人を責(せ)めざれば、則(すなわ)ち難(ナン)より免(まぬか)る】 と読みまして、己の身を修めて他人を責め立てなければ、危難から逃れることができる、という意味です。
出典は『春秋左氏傳』
春秋時代、晋の献公(ケンコウ)は先妻の子の申生(シンセイ)を太子に立てていたが、愛妾の驪姫(リキ)が奚斉(ケイセイ)という子を生んだことから、申生に替えてこちらのほうを太子にすえたいと考えた。
申生の耳にも入り、不安にかられる申生を、重臣の一人がなだめたときのことばです。
修己而不責人、
己を修めて人を責めざれば、
自分をよく修めて他人を責め立てなければ
則免於難。
則ち難より免る。
災いからは逃れることができるでしょう。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒