今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.4330【人、得意の時は輒ち言語饒く、逆意の時は即ち声色を動かす。】『言志晩録』
【人、得意の時は輒(すなわ)ち言語饒(おお)く、逆意の時は即ち声色(セイショク)を動かす。】と読みまして、人間というものは、得意の時は言葉数が多く、失意の時は音声、顔色を動揺させて落ち着きがないものだ、という意味です。
出典は『言志晩録』215条です。
人得意時輒饒言語、
人、得意の時は輒(すなわ)ち言語饒(おお)く、
人間というものは、得意の時は言葉数が多く、
逆意時即動声色。
逆意の時は即ち声色(セイショク)を動かす。
失意の時は音声、顔色を動揺させて落ち着きがないものだ、
皆見養之不足。
皆、養の足らざるを見る。
こういうことは皆、修養が足りないことを現わすものである。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒