【雷乃(すなわ)ち声を収(おさ)む】と読みます。
9月23日~27日は、七十二候の46候で、春から夏にかけて鳴っていた雷が聞こえなくなる頃を表しています。
この候から、二十四節気の「白露:9月23日~10月7日」になります。
9月23日は、国民の祝日「秋分の日」です。
秋分は、春分と同じように昼と夜の長さがほぼ同じになる事を意味し、この秋分を境にだんだんと昼の時間が短くなって、「秋の夜長」の季節になります。
秋(春)分の日は、1948(昭和23)年に「国民の祝日に関する法律」によって制定されました。
「秋分の日」と「彼岸」の関係は
① 「秋(春)分の日」は太陽が真東から昇り、真西に沈む日なので、「秋(春)分の日」は
西方浄土への道しるべとなると考えられました。
② 仏教の説く「中道」の精神が、昼夜同等の「秋(春)分の日」と通じるものがあると考えられました。
③ 春分は種苗の時期、 秋分は収穫の時期にあたることから、春分には豊穣を祈り、秋分には収穫に
感謝して供え物をして、祖先神を敬うということが農耕との関係と考えられました。
このようなことがもとになりまして、「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」ことを趣旨として「秋(春)分の日」が決められたようです。
今年は
9月20日が彼岸の入りです。
9月23日が彼岸の中日で、『秋分の日』です。
9月26日が彼岸の明けです。
彼岸は、春分・秋分を中日とし、この日をはさんだ前後3日を含めた7日間を言います。
お彼岸はインドなど他の仏教国にはない日本仏教だけの行事といわれています。
彼岸のころになりますと、寒暑ともに漸く峠を越しまして、「暑さ寒さも彼岸まで」といいますように
凌ぎやすくなってきます。
此岸(シガン)は此の世、彼岸(ヒガン)はあの世です。