【口は是(こ)れ禍(わざわい)の門(モン)】、と読みまして、言葉は禍(わざわい)を招くもとになる、だから言葉は慎まなくてなならない。、という意味です。
『古今事文類集』は、中国の類書。宋の祝穆(シュクボク)編。前集60巻、後集50巻、続集28巻、
別集32巻。古今の群書の要語・事実・詩文を集め分類したもの。
中国、五代十国の時代、五王朝(後唐・後晋・遼・後漢・後周)に宰相として仕えた馮道(フウドウ:882年~954年)が作ったとされる『舌詩(ゼツシ)』という五言絶句の詩があります。
口是禍之門
口は是(こ)れ禍(わざわ)いの門
口は禍いを招く門であり、
舌是斬身刀
舌は是(こ)れ身を斬(き)るの刀
舌は(自分の)身を斬る刀となる
閉口深蔵舌
口を閉ざして深く舌を蔵すれば
口を閉ざし、深く舌をかくしておけば、
安身処処牢
身を安んじて処処(ショショ)に牢(かた)し
身を安全に保つことができる。
大臣! 飽くまでも『処理水』です。