【國の将(まさ)に亡(ほろ)びんとするや、賢人(ケンジン)隠れ、乱臣(ランシン)貴(たっと)し。】と読みまして、国家が亡びようとするときは、国が間違ったことをしたり、他国に迷惑をかけているとき、それをやめさせることが出来る賢人がいないこと、國を乱す家臣がはばをきかすことです。
出典は『史記』楚元王世家です。
太史公曰
太史公 曰く、
太史公が言いました、
國之將興、
國の將に興らんとするや、
國が興隆しようとするときは、
必有禎祥、
必ず禎祥(テイショウ)有り、
必ず瑞祥があり、
君子用而小人退。
君子 用いられて、小人 退(しりぞ)く。
君子が用いられて、小人が退けられる。
國之將亡、
國の將に亡びんとするや、
國が衰亡しようとするときは、
賢人隱亂臣貴。
賢人 隱れ、亂臣 貴し、と。
賢人が隠れて乱臣が貴ばれる。
自国でやっていることはさしおいて、他国が同じことをやると、バカみたいに批判する。
賢人がいないから、そんな国は、いずれ ・ ・ ・ ・ ・ 。