【子(シ) 四(よつ)を絶(た)つ。】と読みまして、孔子は、普通の大人の陥りやすい四つのことを、断ち切って、極めて円満であった、という意味です。
出典は『論語』子罕第九です。
子絶四。
子(し)四(よつ)を絶(た)つ。
孔子は普通の人の陥りやすい四つの執着を断ち切って、あの円満な性格を
つくり上げて行った。
毋意、
意(イ)母(な)く、
四つとは、一に主観的な私意、
毋必、
必(ヒツ)母(な)く、
二に必ずやり通そうとする無理押し、
毋固、
固(コ)母(な)く、
三に頑固に自分を守り通そうとするかたくなさ、
毋我。
我(ガ)母し。
四に自分のことだけを考える我執がそれである。