広く学問を行い、「礼」すなはち、世の規範に基づいて実行することを言った四字熟語です。
出典は『論語』雍也篇です。
子曰、君子博學於文、約之以禮、亦可以弗畔矣夫、
子曰く、君子は博(ひろ)く文を学び、これを約するに礼を以てせば、
また以て畔(そむ)かざるべきか。
孔子が言いました、幅広く学び、教養を豊かにするとともに、学んだことを集約してそれを
実行するのに、礼すなはち、世の規範に基づいて実行するなら、道にそむくことはないだろう。
孔子の考えていた学問論は、広い知識、教養を必須とし、ただ学ぶだけではなく、学んだことを実行しなければいけないということです。
実行するに際しては、時代、環境に即したかたちで実行すること、といってます。
孔子が学団を形成して、その目標としたのは、君子(立派な大人)を育てることでした。
人が君子とならないのであるなら、博学も、深い教養も、また円熟した技術も何等価値のないものになってしまいます。
孔子が目指した本意は、君子として育てた弟子たちを各国へ送り込み、春秋の戦乱に終止符を打ち、理想とした周初の世界を実現しようとしたことでした。
実現はしませんでした。
【博文約礼】が孔子の理想とした君主像のようです。
1月の第2月曜日、今年は今日、14日が成人の日です。
2000年からの『ハッピーマンデー』制度導入からそうなりました。
1999年までは、1月15日が『成人の日』でした。
この日が『小正月』であり、昔、元服の儀が『小正月』に行われていたことによるといわれていました。