【志を持(ジ)するの工夫は太(はなは)だ難(かた)し】と読みまして、志を曲げないで持続する工夫は大変難しい、という意味です。
出典は『言志耋録』25条です。
持志工夫太難。
志を持するの工夫は太(はなは)だ難(かた)し。
志を曲げないで持続する工夫は大変難しい。
吾往往遭事忤意、輒不免暴怒。
吾れ往々にして事の意に忤(さから)うに遭(あ)えば、輒(すなわ)ち暴怒(ボウヌ)を免(まぬが)れず。
自分は時折、事柄が自分の思い通りにならない場合に出会うと、荒々しく怒りだしてしまう。
是不能持志之病。
是れ志を持(ジ)する能(あた)わざるの病なり。
これは志を持続することのできない病である。
自恥自怯。
自ら恥(は)じ自ら怯(おそ)る。
自ら恥じ、自ら恐れるものである。。
書以爲警。
書して以て警(ケイ)と為(な)す。
ここにこれを書いて自分の戒めとする。