【法語(ホウゴ)の言(ゲン)は、能(よ)く従うこと無からんや。】と読みまして、
筋の通った教訓の言葉は、従わないではいられない、という意味です。
出典は『論語』子罕(シカン)第九です。
子曰、法語之言、能無從乎。
子日く、法語の言は、能く従うこと無からんや。
孔子が言いました、筋の通った教訓の言葉は、従わないではいられない。
改之爲貴。
之れを改むるを貴(たっと)しと為(な)す
(教訓に従って)自分の行いを改めるのは大事なことである。
巽與之言、能無説乎。
巽与(ソンヨ)の言は、能く説(よろこ)ぶこと無からんや。
穏やかでもの柔らかな言葉は、ありがたいものだ。
繹之爲貴。
之れを繹(たず)ぬるを貴しと為す
(しかし)じっくりとその意味を考えることが大事だ。
説而不繹、從而不改、
説びて繹ねず、従いて改めずんば、
巽与の言を聞いても、うれしがってじっくりとその意味を考えようとせず、
法語の言を聞いても、思うだけで自分の行いを改めようとしない者は、
吾末如之何也已矣。
吾れ之れを如何(いかん)ともする末(な)きのみ。
私も処置なしだ。