【位（くらい）無（な）きを患（うれ）えず、立つ所以（ゆえん）を患（うれ）う。】と読みまして、
地位のないことを気に病まず、地位を得るだけの実力がないことを気に病む。という意味です。

出典は『論語』里仁・第四です。

　　子曰、
　　子曰く
　　　　　孔子が言いました、

　　不患無位、
　　位(くらい)無きを患(うれ)えず、
　　　　　地位のないことを気に病まず、

　　患所以立。
　　立つ所以(ゆえん)を患(うれ)う。
　　　　　地位を得るだけの実力がないことを気に病む。

　　不患莫己知、
　　己を知る莫（な）きを患えず、
　　　　　人が自分を認めてくれないことを気に病まず、

　　求爲可知也。
　　知らるべきを為すを求むるなり。
　　　　　認められることを成し遂げるよう心掛ける。