今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.4264【能く人を好み、能く人を惡む】『論語』
【能(よ)く人を好み、能(よ)く人を惡(にく)む】と読みまして、心から人を好み、人を憎むことが出来る、という意味ですが、このようなことが出来る人は、『相手への思いやり』を持った、則ち『仁』者だけです、と孔子は言っています。
出典は『論語』里仁第三です。
子曰、惟仁者、
子日く、惟(た)だ仁者(ジンシャ)のみ
孔子が言いました、仁者すなわち人に対する誠実な思いやりをもつ人物だけが、
能好人、能惡人。
能(よ)く人を好み、能(よ)く人を悪(にく)む。
心から人を愛し憎むことができるというのだ。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒