【饒舌(ジョウゼツ)の時、自ら気の暴(ボウ)するを覚(おぼ)ゆ。】と読みまして、
気分に任せてベラベラ喋っているときは、自分ながら気持ちが乱れているのを感じる、という意味です。
出典は佐藤一斎先生『言志録』185条です。
饒舌之時、
饒舌の時
気分に任せてベラベラ喋っているときは、
自覺氣暴。
自ら気の暴するを覚ゆ。
自分ながら気持ちが乱れているのを感じる。
暴斯餒。
暴すれば斯(ここ)に餒(う)う。
気持ちが乱れると、道理を欠いてくるものだ。
安能動人。
安んぞ能く人を動かさんや。
道理の欠けた心でどうして人を動かすことが出来ようか。