【多く聞き其の善(よ)き者を擇(えら)びて之(これ)に從(したが)う】と読みまして、
多くのことを聞いて、その中からすぐれたものを択(えら)んでこれを手本とする、という意味になります。
出典は『論語』述而第七です。
子曰、蓋有不知而作之者。
子日く、蓋(けだ)し知らずして之を作る者有らん。
孔子が言いました、世の中には、十分な知識がないのに、自説を創作する人もいるようだ。
我無是也。
我は是れ無きなり。
私はそんなことはしない。
多聞、擇其善者而從之、
多く聞き其の善き者を択(えら)びて之に従い、
多くのことを聞いて、その中からすぐれたものを択(えら)んでこれを手本とする、
多見而識之、知之次也。
多く見て之を識すは、知るの次なり。
多くのものを見て、その中からこれはと思うものを覚えておく。
(これが私のやり方で、知者とは云えないかも知れないが、)
まあその次くらいの者であろう。