【悪を遏(や)め、善を揚(あ)ぐ】と、読みまして、悪事をやて、善事をすすめることを表す言葉です。
【出典】は『易経』大有(タイユウ)です。
火在天上、大有。
火 天上に在るは、大有なり。
火が天の上にある。これは(火が照らす範囲が天という広大なものであるから)
『大有』と名付ける。
君子以遏惡揚善、
君子以て惡を遏(とど)め善を揚(あ)げて、
君子はそこで、悪いことは止(とど)め、すなはち悪事には刑罰もってあたり、
順天休命。
天の休命(キュウメイ)に順う。
これが、天のよき命に従う所以(ゆえん)である。
類義の四字熟語としまして
【勧善懲悪:カンゼンチョウアク】 善良な人や、行ないを奨励し、悪人や悪事を懲らしめること。
があります。