【細行(サイコウ)を矜(つつし)まざれば終(つい)に大徳(タイトク)を累(わずら)わす】と読みまして、小さなことに慎重さを欠くと、ついには、大きな德に悪影響を及ぼすことになる、という意味です。
出典は『書経』旅獒(リョゴウ)篇です。
不矜細行、
細行を矜(つつし)まざれば、
小さな行ないを慎まないでいると、
終累大徳。
終に大徳を累(わずら)わす。
ついにはその人の大きな徳にまで悪い影響を及ぼす。
為山九仭、
山を為すこと九仭なるも、
大きな山を作るときに
功虧一簣。
功一簣(イッキ)に虧(か)く。
たった一畚(ひともっこ)分の土がなくても山は完成しない。