【善敗(ゼンパイ)己(おのれ)に由(よ)る】と読みまして、
成功と失敗は己による。事の成否は自分の責任であることを言った言葉です。
出典は『春秋左氏傳』僖公二十年です。
君子曰
君子曰く、
君子が言いました
隋之見伐、
隋(ズイ)の伐(う)た見(る)るや、
隋が伐たれたのは
不量力也。
力を量(はか)らざればなり。
自分の力を考えなかったからである。
量力而動、
力を量りて動けば、
自分の力を考えて行動すれば
其過鮮矣。
其の過ちは鮮(すく)なし。
過ちはすくなかっただろう。
善敗由己、而人由乎哉。
善敗は己に由る、人に由らんや。
成功と失敗は己によるのであり、人によるのではない。