【必(かなら)ずや訟(うったえ)無(な)からしめんか。】と読みまして、
人々がみな道義を守り、天下が無事に治まって、訴訟の怒らないことが望ましい、という意味です。
出典は『論語』顏淵篇です。
子曰、
子日く、
孔子が言いました、
聽訟、吾猶人也。
訟(うったえ)を聴(き)くは、吾(われ)猶(なお)人(ひと)のごときなり。
訴えを聴いて、正しい判決を下すことは、私も人並みにできると思う。
必也使無訟乎。
必(かなら)ずや訟(うったえ)無(な)からしめんか。
(わたしの念願するところは、裁判することではなく)
どうかして、この世の中から訴訟ごとを無くしたいということである。