『新年宴会』は、奈良時代から宮中で行われていた『元日節会(ガンジツのせちえ)』に由来しています。
応仁の乱から再興されるまでの約30年間は中断されましたが明治維新までの約1200年間、『元日の節会』行われていました。
元日には宮中で様々な行事が行われることから、1872年(明治5年)より1月5日を『新年宴会』という名称としました。
皇族のほか、親任官(大臣、高級官僚、軍人など)、外国の公大使などが宮中に招かれ、新年の祝賀として盛大に宴会が行われていました。
1872年(明治5年)から1874年(明治7年)までは1月5日・6日の2日に渡っていましたが、1875年(明治8年)から1月5日のみになりました。
また、「年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム」および「休日ニ関スル件」により、1月5日は1874年(明治7年)から1948年(昭和23年)まで同名の祝祭日(休日)でした。
民間でもこれにならって、この日に新年を祝う会が行われていました。
第二次世界大戦後に廃止されました。
現在、元日に宮中で執り行われる『新年祝賀の儀』は、この新年宴会の流れを受け継いだものです。