【虚室(キョシツ)に白(ハク)を生じ、吉祥(キッショウ)も止まるところに止まる】と読みまして、
何もない暗い部屋にじっとしていれば、いつしか白い光が見えてくるし、幸せなこともその静かな心に集まってくるものである。
出典は『荘子』人間世篇です。
聞以有知知者矣、
有知を以て知る者を聞くも、
知恵を働かせて、物事を弁える者の話は聞くが、
未聞以无知知者也。
未だ無知を以て知る者を聞かざるなり。
知恵を離れて、物事を弁える者の話は聞かない。
瞻彼闋者、
彼の闋(ケツ)を瞻(み)る者は、
あの空虚を見通す者は、
虚室生白
虚室に白を生じ
何もない暗い部屋にじっとしていれば、いつしか白い光が見えてくるし、
吉祥止止。
吉祥も止まるところに止まる。
幸せなこともその静かな心に集まってくるものである。
2022年度第2回の漢字検定1級で「カタカナの部分を漢字で記せ」として故事成語の書き問題に
【キョシツ白を生ず】が出題されました。