【鋭進の工夫は固(もと)より易(やす)からず。】と読みまして、
まっしぐらに進んでことを成すのは、固より易しいことではない、酔いう意味です。
出典は『言志晩録』です。
鋭進工夫、固不易。
鋭進の工夫は固より易からず。
まっしぐらに進んでことを成すのは、固より易しいことではない
退歩工夫、尤難。
退歩の工夫は、尤(もっと)も難(かた)し。
しかし、それよりも難(むつか)しいのは、適当の機会を見計らって隠退する工夫である。
惟有識者庶幾焉
惟だ有識者のみ庶幾(ちか)からん。
ただ、識見のある者にのみ、適当にできるものである。
同義の言葉が 『老子』にあります。
功(コウ)遂(と)げ身退くは、天の道なり。