【修身(シュウシン)齊家(セイカ)治国(チコク)平天下(ヘイテンカ)】と読みまして、
まず自分自身を修め、家をきちんとし、一国を治め、そして天下を平和にする、という意味です。
出典は『大學』です。
古之欲明明徳於天下者、先治其国。
古の明徳を天下に明らかにせんと欲する者は、先ずその国を治む。
古代の明徳を天下に明らかにしようとする者は、まずその国をよく治める。
欲治其国者、先齋其家。
その国を治めんと欲する者は、先ずその家を斉(ととの)う。
その国を治めようとする者は、まず自分の家をきちんとする。
欲齋其家者、先修其身。
その家を斉えんと欲する者は、先ずその身を修む。
その家をきちんとしようとする者は、まず自分自身の身を修める。
欲修其身者、先正其心。
その身を修めんと欲する者は、先ずその心を正しくす。
その身を修めようとする者は、まず自分の心を正しいものにする。
欲正其心者、先誠其意。
その心を正しくせんと欲する者は、先ずその意を誠にす。
その心を正しくしようとする者は、まずその意を誠実なものにする。
欲誠其意者、先致其知。
その意を誠にせんと欲する者は、先ずその知を致す。
その意を誠実にしようとする者は、まずその知を高めようとする。
致知在格物。
知を致すは物に格(いた)るに在り。
知を高めるとは、物の理を理解するということにある。