【成功の下(もと)には、久(ひさ)しく処(お)るべからず】と読みまして、
成功して地位も名誉も得たら、いつまでもその地位にいないで、はやく退くべきである、
そうしないと人にうらやまれたり、怨みを受けたりして、災いを受けやすくなる、という意味です。
出典は『史記』蔡澤(サイタク)傳です。
中国戦国時代、諸国を遊説していた蔡澤が、秦の宰相応侯に、いつまでも高い地位にとどまっていると、
商君(ショウクン)・白起(ハクキ)・呉起(ゴキ)・大夫種(タイフショウ)と同類の目に遭いますよ、と述べ早く立派な後任を得て隠退するようにすすめた時の言葉の中に出ています。
書曰、成功之下、不可久處。
書に曰く、成功の下には、久しく處るべからずと。
逸書には、成功の下には、久しく處るべからず、とあります。
四子之禍、君何居焉。
四子の禍ひ、君 何(いづ)くにか居(お)る。
あの四人の禍のうち、あなたはどれに身をおこうとされますか。