【兩人(リョウニン)對酌(タイシャク)して山花(サンカ)開く、一杯一杯復(ま)た一杯。】とよみまして、
二人が向かい合って酒をくんでいると、山中の花が咲いて美しい。一杯一杯また一杯と酒を酌みかわす。
山中の花の下で、気の合った隠者と心ゆくまで酒を酌み交わし、なにものにもとらわれることのない自由な境地を楽しんでいる様子です。
出典は、李白の詩『山中にて幽人と対酌す』七言絶句です。李白56歳の作と言われています。
兩人對酌山花開
両人(リョウニン)対酌(タイシャク)して山花(サンカ)開く
向かい合って酒酌み交わす、花の下
一杯一杯復一杯
一杯一杯復(ま)た一杯
一杯一杯復(ま)た一杯
我醉欲眠卿且去
我酔うて眠らんと欲す卿(きみ)且(しばら)く去れ
俺は眠くなった、君 ちょっとあっちへ行ってよ
明朝有意抱琴來
明朝(ミョウチョウ)意(イ)有らば琴を抱いて来たれ
明朝 気がむいたら、琴を持って来てくれよ
10月1日が「日本酒の日」になった由来は、いろいろありますが、一番ぴったりする説は、
『酉』が本来、酒壺を表す字であり、『酉』は十二支で十番目、すなわち10月をあらわす字だからです。
余計なことですが、私がお勧めしますお酒は
純米酒で、アルコール度数は13度または14度。飲み方は『ぬる燗』
です。