【學(ガク)を爲(な)すは當(まさ)に三餘(サンヨ)を以(もっ)てすべし】と読みまして、
学問をするには、三つの余暇を利用するのが良い、という意味です。
出典は『三国志』魏志・董遇(トウグウ))傳です。
三国、魏の董遇が、学問する暇がないと嘆いた人に三つの余暇があるからそれを利用しなさいと教えた話です。
從學者云、苦渇無日。
従い学ぶ者、日無きに苦渇(クカツ)すと云う。
董遇(トウグウ)に従い学んでいる者が、勉強する時間が無く苦しんでいます、と言いました。
遇言、
遇(グウ)言う、
董遇が言いました、
當以三餘。
当(まさ)に三余を以(もっ)てすべし。
三余の時に勉学しなさい。
或問三餘之意、
或(ある)ひと三余の意を問う。
(董遇に従い学んでいる者が)三余の意味を問うたので、
遇言、
遇言う、
董遇が言いました、
冬者歳之餘、
冬は歳の余り、
冬は年の余り、
夜者日之餘、
夜は日の余り、
夜は一日の余り、
陰雨者時之餘。
陰雨は時の余りなり。
雨天の日は時の余りである。