【敬(ケイ)稍(やや)弛(ゆる)めば、則ち経営心(ケイエイシン)起(おこ)る】と読みまして、
つつしみの心が弛んでくると、たくらみの心が起こって来る、という意味です。
出典は『言志耋録』94条です。
敬稍弛、
敬稍弛めば、
つつしみの心が弛んでくると、
則經營心起。
則ち経営心起る。
たくらみの心が起こって来る。
經營心起、
経営心起れば、
たくらみの心が起こって来ると、
則名利心從之。
則ち名利心(メイリシン)之れに従う。
名利に走ろうとする心が起こって来る。
敬不可弛也。
敬は弛む可からざるなり。
(こうなると道徳を害(そこな)う危険があるから)
つつしみの心を弛めてはいけない。