【人(ひと)恒(つね)に過(あやま)ちて、然(しか)る後に能(よ)く改む。】と読みまして、
人間は(多くの場合)過失があってこそ、はじめてこれを悔い改める、という意味になります。
出典は『孟子』告子章句下です。
人恒過、然後能改、
人恒(つね)に過(あやま)ちて、然(しか)る後に能(よ)く改め、
人間は(多くの場合)過失があってこそ、はじめてこれを悔い改めるものであり、
困於心、衡於慮、而後作、
心に困しみ、慮(おもんぱかり)に衡(み)ちて、しかる後に作(おこ)り、
心に苦しみ思案に余って悩みぬいてこそ、発憤して立ち上がり、
徴於色、發於聲、而後喩、
色に徴(あら)われ、於聲に發(して、しかる後に喩る。
苦悩が顔にも表れ、声を発するようになってこそ、はじめて悟ることができものである。