一斗のお酒を飲みながら、たくさんの詩を作った李白の故事による言葉です。
飲酒で名の知られた八人を歌った杜甫の『飲中八仙歌』に李白を歌った4句がもとになっています。
古来、中国の詩人が愛したのは詩とともにお酒でした。
陶淵明も李白も、そして作者の杜甫も詩酒を歌う作品はきわめて多いです。
李白のことを歌ったところを記載します
句中の天子は玄宗皇帝です。
李白一斗詩百篇
李白一斗 詩百篇
李白は一斗あおれば百首の詩
長安市上酒家眠
長安市上 酒家に眠る
長安の酒屋で眠り込み
天子呼來不上船
天子呼び来れども 船に上らず
天子様のお呼びにも ふらついて船にも乗れず
自稱臣是酒中仙
自ら称す 臣は是れ酒中の仙と
謂うも言ったり 『私めは酒中の仙人でござります。』