今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.3922【秋を望みて先づ零つ】『世説新語』
【秋(あき)を望(のぞ)みて先(ま)づ零(お)つ】と読みまして、暖かい春や夏に茂る草木は、秋が近づくと、すぐに葉を落とす。順境に育った者は、艱難に堪えることができないたとえです。
出典は『世説新語』言語中です。
蒲柳之姿望秋先零、
蒲柳の姿は、秋を望みて先づ零つ、
蒲柳(かわやなぎ)は、秋の声とともに散り、
松柏之質、
松柏の質は、
松柏の節操は、
経霜彌茂。
霜を経て彌(いよいよ)茂(しげ)る。
霜の冷たさ何の其の。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒