今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.3916【安きに居りて危きを思う】『春秋左氏傳』
【安(やす)きに居(お)りて危(あやう)きを思う】と訓読みされまして、
平穏無事な時にも、万一のことを思って常に用心をすることが大事である、という意味です。
出典は『春秋左氏傳』襄公十一年です。
【安きに居りて危きを思う】のあとに、有名な【備え有れば患え無し】が続きます。
書曰、居安思危。逸書。
書に曰く、安きに居りて危うきを思え。
書経にある通り、平穏無事な時にも、万一のことを思って過ごしなさい。
思則有備。有備無患。
思えば則ち備え有り。備え有れば患え無し、と。
常に万が一のことを思っていれば、それに対する備えもできてくる。
備え有れば患え無し、と言うではないか。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒