【衢道(クドウ)を行く者は至らず】と読みまして、
何事も一筋に心掛けなければ成功しないことのたとえです。
【衢道】は、二またの道を言います。分かれ道で迷う人は成功しない、という意味になります。
出典は『荀子』勸學篇です。
是故無冥冥之志者、
是の故に冥冥の志無き者は、
こういうわけで、ただ黙々として心を精緻にして努力する気持ちのない者は、
無昭昭之明、
昭昭の明無く、
明らかな名前の揚がるはずはなく
無惽惽之事者、
無惽惽之事者、
内に誠の精神を以て努力する事のない者は、
無赫赫之功。
赫赫の功無し。
はっきりした事功を立てる事がない。
行衢道者不至
衢道を行く者は至らず
二またの道を同時に歩こうと思う者は目的地に到達しえない。