今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.3908【十讀は一寫に如かず】『鶴林玉露』
【十讀(ジュウドク)は一寫(イッシャ)に如かず】と読みまして、
書物は十回読むよりも、一回書写すほうがよい、という意味です。
出典は『鶴林玉露:カクリンギョクロ』です。『鶴林玉露』は、南宋の羅大経(ラダイケイ)による随筆です。
卿勸朕讀光武記。
卿 朕に光武記を讀(よ)まんことを勸(すす)む。
そなたが朕に『光武記』を読むように勧めた。
朕思、讀十遍不如寫一遍。
朕 思ふに、讀むこと十遍なるは寫(うつ)すこと一遍なるに如かずと。
朕が思うに、書物は十回読むよりも、一回書写すほうがよい。
今以賜卿。
今以て卿に賜(たま)はんと。
今そなたに与えよう。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒