ブレーズ・パスカル(1623年6月19日~1662年8月19日)は、フランスの哲学者、自然哲学者、神学者、思想家、数学者、物理学者、宗教家です。早熟の天才で、その才能は多分野に及んでます。
「人間は考える葦である」という有名な一節がある随想録『パンセ』や、「パスカルの原理」や『パスカルの三角形」などの発見で知られる。
数々の業績を残し39歳で亡くなりました。
数学者、物理学者としてのパスカルは
1640年(16歳) 『円錐曲線試論』を発表し、【パスカルの原理】を明らかにしました。
【パスカルの原理】は「密閉された容器内の静止流体中では、
1点に圧力をくわえると、流体中のどの点にも、
加えられたのと同じ大きさの圧力がつたわる」という原理です。
1641年(17歳) 機械式計算機を製作しました。
1647年(24歳) 「真空に関する新実験」
1648年(25歳) 「円錐曲線論」,「流体の平衡に関する大実験談」
1651年(28歳) 「真空論」
1654年(31歳) 「数序列論」,「数三角形論」,「流体の平衡について」
1657年(34歳) 「幾何学入門」
1658年(35歳) 「サイクロイド一般論」,「円弧論」
等々の功績があります。
哲学者、文学者、宗教家としてのパスカルは
終生、禁欲的な生活をおくったそうです。
1656年(33歳)~1657年(34歳) 18通の書簡「プロバンシアル」を発表しました。
書簡「プロバンシアル」はモリエールの喜劇文学の先駆をなし、
フランス古典主義文学の先陣をきるものと位置づけられています。
パスカルの死後、のこされた大部の覚書はポール・ロワイヤル修道院の関係者によって整理され、
『パンセ』と題して1670年に出版されました。