人間として生まれると、一生の間、憂えが続くという意味です。『荘子』至楽篇。
人之生也、
人の生くるや、
人生というものには、
與憂倶生。
憂いと倶に生く。
心配事がつきものである。
壽者惛惛、
壽(いのちなが)き者は惛惛(コンコン)として、
長寿の人々は精神も耄碌し、
久憂不死、
久しく憂えて死せず、
長い間、心配し続けて死ねないでいる、
何之苦也、
何ぞ之れ苦しきや、
なんとまた苦しいことよ、
其爲形也亦遠矣。
其の形を爲(おさ)むるや亦た遠し。
長寿によって身体の満足を得ようとするのは、いかにもかけ離れたことだ。