善は行うように奨励し、惡はこれを禁じ懲らす、という意味です。良いことを勧め、悪いことを懲らしめることです。
出典は『漢書』張敞(チョウショウ)傳です。
前漢の張敞(チョウショウ)が膠東(コウトウ)地方の大臣として大いに成果を上げました。
膠東に赴任する前に宣帝(B.C.74~B.C.49)に対して述べた治政の抱負の中に【勧善懲悪】が
使われていました
自謂
自ら謂(おも)へらく
思いますに
治劇郡、
劇郡を治むる
治めにくい郡を治めるには、
非賞罰、
賞罰に非ずんば、
賞罰を明らかにしなければ、
無以勧善懲惡。
以て善を勧め悪を懲らす無しと。
善を勧め悪を懲らすことができないと。