【衣食住は並(ならび)に欠く可(べ)からず。】と読みまして、
衣服と食物と住居の三つは生活の根本で欠くことはできない、と佐藤一斎先生は仰ってます。
出典は『言志耋録』です。
衣食住、並不可欠。
衣食住は並(ならび)に欠く可(べ)からず。
衣服と食物と住居の三つは生活の根本で欠くことはできない
而人欲亦在此。
而(しこう)して人欲も亦(また)此(ここ)に在り。
従って人間の欲望もここにある。
又其甚者食也。
又其の甚(はなはだ)しき者は食なり。
そのうちで一番甚だしいものは食物である。
故菲飲食、尤爲先務。
故に飲食を菲(うす)うするは、尤(もっと)も先務たり。
だから飲食を節約することが、一番先にやることである。
(といって、栄養不足になっては困るが。)