【政(まつりごと)を為(な)すに徳を以てす】、と訓読されまして、
徳をもった者が、政治をつかさどるのが良い、という意味です。
別の言い方をしますと、人徳のない者が政治にたずさわってはいけない、ということだろうと思います。
『論語』為政篇 冒頭の一節です。
子曰、爲政以徳、
子曰く、政(まつりごと)を為(な)すに徳を以てせば
孔子が言いました、政治を行うのに徳によったならば、
譬如北辰居其所、、
譬(たとえ)ば北辰(ホクシン)の、其の所に居(い)て 、
北極星がじっとしていても、
而衆星共之。
衆星(シュウセイ)の之(これ)に共(むか)うが如し。
多くの星がこれに向かって動くようなものだ。