何か意見を言う場合には、それが前もってしっかり固まっているならば、途中でつまずくようなことはない、という意味です。
出典は『中庸』第十章です。
凡事豫則立。
凡そ事は豫めすれば則ち立つ。
すべて物事は、あらかじめ事前によく考えておくと立派に成功するが、
不豫則廢。
豫めせざれば則ち廢(ハイ)す。
事前によく考えもしないで始めると失敗するものである。
言前定則不跲、
言(ゲン) 前に定まれば則ち跲(つまず)かず、
何か意見を言う場合にも、それが前もってしっかり固まっているならば、途中でつまずくような
ことはない。
事前定則不困。
事(こと) 前に定まれば則ち困(くる)しまず。
何か事業を起こす場合にも、前もってしっかり確定しているならば、途中で苦しむような
ことはない。
行前定則不疚。
行(おこな)い前に定まれば則ち疚(やま)しからず。
何か行動するときも、前もって計画が定まっているならば、途中でくよくよと迷うことはない。
道前定則不窮。
道 前に定まれば則ち窮(きわ)まらず。
進もうとする道も、前もってよく考えて確定しているなら、ゆきづまって進めなくなるという
ことはない。