【親戚(シンセキ)も之(これ)に畔(そむ)く】と読みまして、道に外れたことをすれば、親戚さえもそむき離れる、という意味になります。
出典は『孟子』公孫丑下です。
得道者多助、
道を得たる者は助け多く、
正しい道をにかなった人には自然と味方が多いし、
失道者寡助。
道を失える者は助け寡(すく)なし。
正しい道を失っている人には、見方が少ない。
寡助之至、親戚畔之、
助け寡なきの至りは、親戚も之に畔(そむ)き、
味方が少ない極端な場合は、親戚までが見放してしまうが、
多助之至、天下順之。
助け多きの至りは、天下も之に順(したが)ふ。
味方が多い極端の場合は、天下の人々がみななつき従う者である。