弟子は師を尊び、もし師に従って行く場合にも、七尺(30cm×7=210㎝)ほどの間隔を置き、師の影をも踏まないようにする心がけが必要である、という戒め。
出典の『教誡律儀』は、6~7世紀の中国の僧、道宣が著した、僧侶の心得るべき律儀(=戒律)を述べた書物です。
若隨師行、
若し師に隨ひて行かば、
もし師に従って行く場合には、
不得喧笑。
喧笑するを得ず。
騒いだり笑ったりしてはいけない。
不得蹋師影。
師の影を蹋(ふ)むを得ず。
師の影を踏んではいけない。
相去可七尺
相(あい)去ること七尺なる可(べ)し。
七尺ほどさがって歩くべきである。